昨日はイアンダンバー博士のセミナーの為、神戸に行ってきました。博士の日本でのセミナーは今回で最後になってしまい、とても残念です。東京では4日間のセミナーが開かれ、そちらにも参加したかったのですが、お世話があるので行けませんでした。ま、あとで発売されるDVDを楽しみにしたいと思います。
昨日はお世話を早朝にお願いして、あくびの散歩も済ませてから三ノ宮まで行きました。会場はポートライナー貿易センター駅のすぐ近くの会場でした。
「若年期の行動、気質、トレーニングの問題 予防と修正」という内容のセミナーでしたが、穏やかで愉快な博士の話にどんどん引き込まれて、とても有意義なセミナーでした。
いまだに恐怖や痛みなどの犬に嫌な刺激を用いるトレーニングの有効性を信じている社会の現状を嘆いておられました。他の先生方のセミナーでも、それぞれの言葉で同じ事を伝えられます。
「言う事を聞いているからといって信頼されている訳ではない。ただ、苦痛から逃れたいだけかもしれないし、飼い主との関係をあきらめて空っぽの心になっているのかもしれない。」
「上下関係や威厳、力などによってトレーニングされた犬は概して神経質で、例え言う事をよく聞いているとしてもそこに本当の信頼関係はない。そして、日々ストレスから解放される事はなく一生を終える・・・。」などなど。
私は人に説明するのが苦手で、誰にでもしつけの話をする訳ではありませんが、人を咬んでしまう犬と出会った時はお節介でも飼い主様に接し方を見直すようにお願いしています。
飼い主さまを咬んだり体を触る事が出来ない犬でも、接し方を変えただけで信じられないくらいに性格が変わってくるのです。咬む犬が悪いのではありません。人の方に問題があるのです。
・・・セミナー中によく電話が掛かってきて、終わってから急な依頼を終えて家に帰ると日が変わっていました。さすがに疲れました!