森下公園の野良猫の話

あくびと岐阜大学へ行った時の話を載せてみようかと思いましたが、写真を見て考えている内に涙が溢れてきて、まだまだあくびの事を振り返るのは無理そうです・・・。

 

静岡で仕事をしていた時に、自宅アパートの近くにあった静岡駅の南にある大きな公園「森下公園」に居た野良猫の話です。

駐車場も隣にあったので、何度か目にしていた猫でした。薄茶色と白色がマダラになっている子でした。その時の私は仕事が大変で精神的にいっぱいいっぱいの状態でした。家に猫も居なくて、音楽が好きだったのでバンドを組んでいたのが唯一の楽しみだったかな?と思います。

猫が大好きな私なので、駐車場から家への途中は猫の観察をしたり何とか仲良くなれないかと公園に立ち寄る日々でした。

ある日、仕事が遅くなり疲れていたので公園で休憩していると、いつの間にか私の横で何の警戒心もなく私を見ていたのが、その子でした。持っていたおにぎりをあげるとムシャムシャ食べ始めて、それからどんどん仲良くなって行きました!

朝夜駐車場からアパートを行き来する間に、雨の日でも必ず「ニャー」と鳴いてどこからともなく姿を見せてくれるようになりました。時間がある時は膝の上に抱っこしてあげて、車の中にも乗せてあげました。私の車もすぐに覚えて、夏の暑い日は車の下で休んでいて、冬の寒い日はボンネットの上で日向ぼっこをしている子でした。

人懐こい猫だと思っていたのですが、友達と一緒に居ると遠くで鳴いているだけで近付いては来ませんでした。だから気が合ったとしか言いようがありません。

 

色々あった時期なので、本当に心の支えになってくれた猫でした。

 

友達に「仲の良い猫が居るから見に行こう」と言うと、猫なんてどうでも良い子には「仲の良い猫!?」と言って笑われましたが、猫好きな人はこういうのが好きですよね!よく一緒に捜しに行きました。でも、近付いては来てくれないので「本当に仲良いの?」と疑われてしまいます・・・。

 

体を摺り寄せてくる仕草、お腹を撫でてあげる感触、膝の上で寝ている時の気持ち良さそうな顔、私のあとを鳴きながらノソノソ付いて来てくれる可愛さ・・・

 

ポポを迎える前の3年間は、この子の事ばかり想い出して何とか猫の禁断症状と戦っていました。今でもいろんな表情を忘れる事は出来ません。

静岡を離れて2年位した時、一度静岡に戻る機会があり公園に捜しに行きました。もしかすると、まだ居てくれるんじゃないかと期待していたのですが、もう姿はどこにもありませんでした・・・。

 

私は個人的には野良猫は、どこに居てくれても構いません。嫌いな人には迷惑なだけですけど。今も野良猫を見掛けると、何とか仲良くなりたくて仕方ありません!

 

では、ポポの事を振り返りたいと思います。