動物取扱責任者研修2014

今年の研修は、昨年9月から改正された動物愛護法狂犬病についての内容でしたが、何と言っても狂犬病のビデオを観られた事が貴重な時間でした。

 

日本と同じ狂犬病清浄地域だと思われていた台湾で、調査の結果イタチアナグマ狂犬病ウイルスの感染が確認されました。その後、犬への感染も確認。それで、日本でもこれから色んな動物の調査が行われるとの事でした。

 

狂犬病のビデオの内容はかなりショッキングな物でした。見る前に「もし気分が悪くなったら出て行って下さって結構です」というお話もあるほどで、実際に出て行かれた方も居られました。

南アフリカで作られたビデオで、犬・猫・馬・牛・羊・山羊・豚、そして人の症状まで克明に記録されていました。発症している方のご家族の許可を取って、世界の行政関係者等限られた方にだけ見せる為の物で、一般視聴は出来ない映像でした。

 

私は実際に見られたお客様から「狂犬病は怖いよー!」という話は聞いていましたし、犬の映像だけは過去に見た記憶がありますが、今回ほど詳細な症状を見た事はありません。どのように症状が進んで行って死を迎えるのか・・・最後の死の瞬間の映像もありました。犬の死、人の死、「このあと死を迎えます」というナレーション。発症された方の表情には絶望感が漂っていて、夢に出てきそうな何とも言えない表情でした。

 

犬でも人でも、症状に大差はないようです。水が怖い。風も怖い。攻撃性。麻痺。嘔吐。よだれ。悲鳴。意味不明の言葉。あと、私は初めて知りましたが「のどに骨」という名前の症状も特徴的だそうです。のどに骨が刺さっているかの様な仕草をしていて、取ってあげようと口の中に手を入れたら咬まれて感染してしまうそうで、注意が必要と現地の先生が話されていました。

苦しんでいる犬の表情は、あくびの闘病時の様子と見事に重なっていました・・・。

 

狂犬病が疑われる犬の捕獲方法もありました。投げ縄で捕獲するのが困難な場合は、銃殺後、感染しているかどうかを検査するそうですが、銃殺の光景だけは顔を伏せていました。

 

ビデオの中で狂犬病ワクチンは感染が多発している地域では1年に1回。そうでない地域は3年に1回!と言われていたのが気になりました。日本で1年に1回のワクチンが必要なのかどうかは議論が分かれる所ですが、こんな病気が広がってしまったら大変な事態だと言う事はよくわかりました。

台湾に行かれてもお気を付け下さい!