事情があって預かっていたセロちゃんが自宅に戻りました。
事情というのは・・・怪我をさせてしまったのです。私がもう少し気を付けていれば防げた事でしたが、お客様には逆に感謝して頂いて恐縮してしまいました・・・。治療の間、外での生活はリスクが高いので、私が預かって見守る事にしました。
私が車から離れると途端に騒ぎ出して不安定な状態になるので、9泊10日の間、なるべく一緒に過ごしました。お世話の間だけ我慢してもらって、あとは寝る時も一緒の濃密な日々でした。あるお客様からは「やっぱり、犬の臭いがすごいですね!」と言われたり、あるワンちゃんには警戒されてしまったりもしました。
最初は車の後部で自由に過ごしてもらおうと思っていましたが、シートベルトで遊ばれてしまったので、私が居ない時はバリケンの中に居てもらう事にしました。
車の中でオシッコをしたり、打ち合わせ中にバリケンの中でウンチをしてしまったりしたけど、小まめに外に連れ出してあげるようにしたら解決しました。結局、トイレがうまく行かなかったのは1日だけでした。
私が車の中に居ると、バリケンの中でも落ち着いて過ごしてくれます。居心地の良い場所になる様に、この中でご飯を食べてもらったりしている内に、ぐっすり休んでくれる様になって助かりました。
あとは、ラブラブな生活です・・・
冷え込んだ初雪の夜も・・・
ポカポカした昼間も・・・
ずっと寄り添って過ごしました。
日頃のお世話は1~2時間の事なので、落ち着いているセロちゃんを見た事はなかったのですが、今回はずっと一緒に過ごしたのでセロちゃんの本当の性格に触れる事が出来ました。
一度安心して落ち着いたら、静かな甘えん坊で、とても穏やかなワンちゃんでした^^
何かあると「遊ぼー!」と言いに来てくれます^^本当に可愛い子で、絆も深まり特別な感情も湧いて来ました!
セロちゃんを預かる前、お世話の時にセロちゃんに噛まれて引き裂かれた服です。
でも、セロちゃんは怖くて咬んだのでも襲おうと咬んだのでもありません。2頭一緒に相手をしていると「こっちを見て!」と注意を引こうとして噛むのです。もう1頭の子も同じなので、お尻や足を口でつねられたりもします^^;
対策はあるのです。合気道の達人のように2頭を軽くあしらって、うまく1頭ずつ対処出来たら、あとは甘えん坊のワンちゃんになってくれます!でも、私は達人ではないので、たまにはこういう事になってしまいます・・・。
たぶん「安心出来る人、見ーつけた!」という感じではないでしょうか?必死で関係を築こうと頑張っているのだと思います。人に優しいと言われるゴールデンにもラブラドールにも、フリースを破かれたり、皮膚の皮だけつねられたりした事もあります。
共通点は、みんな人と接する事を望んでいるのだけど、ストレスを抱えていて、優しく接してくれる人に出会うと、興奮を抑えきれなくなるのだと思います。それを「甘やかさない」という接し方をしても、良くはならない・・・と私は思います。だから、ワンちゃんには優しく接してあげて欲しいと、いつもいつも願っています!
お世話の際、いつも落ち着きのないセロちゃんと、今回車の中で10日間一緒に過ごして来たセロちゃんです。同じワンちゃんですが・・・