ゴルゴの話

ポポが旅立って1ヶ月が経ちました。まだ1ヶ月しか経っていないのに、この1ヶ月は色んな事がありすぎて長かったのか短かったのか、よくわかりません・・・。気持ちの方は少しずつ落ち着いて居られるようになって来ましたが、まだまだ涙は流れてしまいます。

ポポの事やあくびの事を振り返って、ブログを利用して気持ちの整理をして行きたいと思います。勝手ですが、お付き合い下さい。

 

ポポを迎えようと思ったのは「猫の禁断症状」が出たからでした。

今までほとんどの期間、猫がそばに居る暮らしをしていたのですが、ポポを迎える前の3年間は全く猫から離れていて、頭の中で想い出すだけの日々でした。病気と言われればその通りだと思いますが、猫を欲していた事は間違いありません。

 

静岡で学生生活をしていた時、一緒に暮らしていた猫の話です。ほとんど黒色の雑種の猫で目付きが鋭く友達から「ゴルゴ」と名付けられました。

雨の降っている日に、私の部屋のドアの前でずぶ濡れで佇んで「ニャー」と鳴いていた子猫がゴルゴです。すぐに猫缶とミルクを買いに行って部屋の中に入れてあげてから、一緒の生活が始まりました。まだ猫が好きなだけで知識も少ない私にとっては、予想外の事が度々起こりいろんな事を教えてくれた猫でした。

 

◆部屋の中でノミ&ダニが大繁殖・・・時々体を洗っていましたが、その時ノミを捕っては潰していたので、部屋中にノミの卵がばら撒かれてしまったようです。よく見ると畳の上に幼虫が動いていたりして気持ち悪い生活でしたが、引っ越すお金もなくてバルサンで何とか退治出来たようです・・・。麻雀をしていたら、そのテーブルでノミが飛び跳ねた事もありました。ノミはテーブルから頭の高さまで軽くジャンプしていてすごかった記憶があります!

家の外と中を自由にさせていて、汚れた体のまま一緒の布団で寝ていたので、ダニもたくさん居たと思います。その内、ベッドに入ると変な咳も出るようになりましたが、この時もバルサンをした翌日からピタッと咳は治まりました。

◆虫捕り名人・・・夏の早朝に耳元でセミが大音量で鳴いたので、飛び起きたらゴルゴが自信満々の目でセミを咥えていた事がありました。他にもハチや雀も捕まえて来て、帰って来たら雀のバラバラ殺人事件が起こっていた事もありました。

◆回虫・・・時々フードを吐く猫は多いと思いますが、ある日「回虫」を吐いた時は気持ち悪くて吐いた布団ごと捨ててしまいました。

◆大怪我・・・ある日の夜、いつもの様に帰って来て私の膝の上で休んだので撫でていたのですが、気付いたら私の手が血まみれになっていました。よく見ると後脚を怪我していて骨まで見える大怪我でした。その時は「動物病院へ行く」という考えも浮かばず友達に言われるまま薬を塗っていたら、ゴルゴも自分で舐めていましたが、だんだん毛が生えてきて治してしまったようです。その時の肉が腐ったような臭いは、未だに忘れる事が出来ません。

◆忍者・・・興奮すると、家の中を走り回ってカーテンだけでなく普通の壁も登ります。天井にも爪を立てて数秒貼り付いてからポタッと落ちてきて、また何事もなかったように外に遊びに行きました。

◆凶暴な犬・・・寝ていたらフードを食べている音がしたので「帰って来たのかな?」と思って起きたら、体の大きい犬がゴルゴのフードを食べていた事がありました。あくび位の大きい犬で追い払おうとしたのですが、牙を剥いて向かって来たので自分が部屋から逃げる羽目になりました。しばらくして戻ってみたら居なくなっていたので、ホッとした事を覚えています。あの時はかなりの恐怖を覚えました・・・。

 

そんな猫でも、私が帰るとどこからともなく後を付いて来て「ニャー」と鳴く可愛いさも持っていました。車の窓を閉め忘れていると勝手に運転席で休んでいたり、愉快な日々でした。でも、ある日アパートの人から「死んでるよ」と言われ連れて来られたゴルゴを見た時も涙は出ませんでした。口から血を吐いて死んでいて、車に轢かれたような感じでした・・・。

それ以来、猫は家の中だけで暮らす事にしています。今思うと大事にしていたのか疑問に思いますが、楽しかった事は事実です。

 

次は、静岡駅の南側にある森下公園に居た仲の良い野良猫の話・・・。