あくびのこと(32)最期の旅行

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しばらく休んでから外に出てみましたが、水たまりを捜している様子でした・・・。

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 余呉湖をあとにして・・・

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奥琵琶湖

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海津大崎

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 マキノ町メタセコイア並木

そのあと湖岸沿いを走って今津町へ。この間、あくびはずっと横になったままで、楽しいドライブになるはずもありません。『本当にあくびと居られるのは、あと少しなんだな』と実感しながら走らせていました・・・。

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今津の平和堂近くのセブンイレブンで休憩。持って来た最期の点滴を車の中でしました。水を飲めないあくびの体に少しでも水分を入れてあげようという気持ちです。あと出来るのは、口の中を湿らせてあげる事くらいです。

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新旭町の湖岸でも、外に出してあげると歩いてくれました。やっぱり尻尾は振っています^^

夕方暗くなって運転する気力もなくなって来たので、「しんあさひ風車村」の道の駅で一晩過ごす事に決めました。

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 この風車に見守られながら、逝ってくれたら・・・と考えたりもしました。

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夜が更けると共に、あくびの苦しみはひどくなって行きました。

何度もかすれた声で吠え続けていました。胃液の分泌を止める注射もしましたが、効果はほとんどありません。『もう逝って良いよ!』と話し掛けながら、ただただ泣いていました。

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 ここでも、頭をくっ付けて寄り添いながら過ごしましたが、一睡も出来るはずもなく・・・あくびも同じだったと思います。

『もうダメだろう』と思う瞬間が何度もありましたが・・・

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あくびとの最期の朝を迎える事が出来ました!晴れてくれて良かったです^^